プロもうなるような鉄道写真を撮影するための構図の決め方

鉄道写真を撮影してみたものの、何だか迫力に欠けていたり、はっきりとは分からないものの、何だか今一つだったりということがあるかと思います。写真は絵と同じで、1枚の写真に写っているあらゆるもののバランスが上手く取れているか…構図をしっかりと決めることが大切です。

構図といっても、その人の感性に委ねられる側面はあるのですが、基本的な構図の決め方を理解していれば、後はあなたなりのバリエーションを作り出すことができるでしょう。

構図の決め方の最もメジャーなものとして、三分割法と呼ばれるものがあります。これはその名前が示す通り、画面を縦横それぞれ三分割し、被写体は三分割してできた4つの交点のいずれかに持ってくるというものです。

また、鉄道写真家でゆるい雰囲気の鉄道写真でも有名な中井精也さんが考案したという鉄道写真向けの構図がレイルマン比率です。これは写真の対角線と、縦に4分割した線によって出来た4つの交点に被写体を持ってくるというものです。

「日の丸構図」といって、被写体をど真ん中に持ってくるという構図があります。これはカメラ初心者の方が思わずやってしまう構図パターンです。被写体によってはもちろん日の丸構図だからこそ映えるケースも多々ありますが、こればかりだと鉄道写真も単調になりがちで、迫力に欠けるものになりがちです。

例えば列車の一部をアップで撮影するなら日の丸構図でも良いのでしょうが、1編成の列車を撮影したり、風景写真を撮ったりとなれば、やはり三分割法やレイルマン比率などの構図を意識して撮影すれば、より奥行きや迫力、情景や味わいのある鉄道写真が撮影できるでしょう。プロに近づく鉄道写真が撮りたいという方には、ぜひ様々な構図を活用してみましょう。