魅惑的な電車がいっぱい!バリエーション豊かな特急列車たち

かつて日本を走る特急列車といえば、古くはSL、その後、クリーム色に赤い帯が入った国鉄時代の381系電車やブルートレインなどが主体となっていましたが、JR化後、それぞれの会社が様々な特色のある車両を開発し、特急列車はバリエーションが豊富であり、乗る側の魅力も非常に高まっています。さらに私鉄でも人気のある特急車両が開発されています。

数多くある特急列車の中でもとりわけ、そのデザインや内装などの面で人気を集めているのがJR九州でしょう。「ゆふいんの森」、「ソニック」、「白いかもめ」、九州新幹線「つばさ」、「クルーズトレイン・ななつ星」、「海幸山幸」、「指宿のたまて箱」、「A列車で行こう」、「あそぼーい」などなど、枚挙に暇がなく、それぞれに特徴のある特急を生み出し、どれも非常に人気があります。

もちろん、特急といえば私鉄も負けてはいません。デビュー当初から新宿~箱根湯本間で運転されていた小田急電鉄のロマンスカー。運転席を二階にしたことで、前面展望席がある客席を設けることが出来、そのことで非常に大きな人気を集めたこの車両も、どんどんと進化を重ね、現在はVSEという白い車体が魅力の車両として運行されていますが、前面展望席は今なお健在です。また、西日本を代表する私鉄である近畿日本鉄道でも、関西から伊勢志摩を結ぶ「伊勢志摩ライナー」や、大阪難波や近鉄名古屋、さらには京都から伊勢・賢島を結ぶ観光特急「しまかぜ」はカフェで伊勢地方の名物を味わえるなど、そのサービスも充実していることから人気を集めています。

この他にも、JRでは大阪と札幌を結ぶ「トワイライトエクスプレス」や、上野から札幌を結ぶ「カシオペア」「北斗星」といった豪華寝台列車も人気があり、またごろんと足を伸ばせるシートがあることで気軽に利用できる寝台列車として、東京から出雲市・高松を結ぶ「サンライズ」も人気です。さらに最近ではSLを使った観光用の特急も、例えばJR山口線の「SLやまぐち号」や、新潟から会津若松を結ぶ「SLばんえつ物語号」などが運行されるなど、今や特急列車は温故知新でもあり、革新的なデザインの車両もあったりと、利用する側を飽きさせないほどバリエーションは豊富にあるのです。