「流し撮り」をマスターして迫力ある鉄道写真を撮影しよう

新幹線は東北新幹線の一部の区間で時速320キロで走り抜けます。最近では京成成田空港戦、いわゆる成田スカイアクセスを走るスカイライナーAE形が在来線でありながらも時速160キロというスピードで駆け抜けます。

スピード感あふれる鉄道写真を撮影するには、ただ単に狙っている列車が来たタイミングでシャッターを切っても、1枚の写真の中にキレイに収まらなかったり、肝心の列車が大きくぶれてしまったりということが良くあるのです。これではせっかく迫力ある列車を撮影しても、その価値が半減してしまいます。

そこで、このように高速で走る列車を撮影する際に、「流し撮り」という技法を使って写真撮影を行うことで、被写体となる列車はぶれることなく、それでいて周囲がぶれて見えるために、よりスピード感あふれる写真が撮影できるようになるのです。

「流し撮り」は一朝一夕に出来るようなものではなく、反射神経や動体視力、もちろんカメラワークも必要となります。撮影する本人はその場に立って撮影するのですが、被写体となる列車の動きに合わせて、カメラだけを動かすのです。そのため列車にピントが合う一方で、止まっているもの、カメラの動かす向きとは逆に動いているものに関しては流れるような映り方をします。

「流し撮り」をするためには、まず被写体となる列車にピントが合うようにします。それは目的の列車が通過するまでに、いくつかの列車を撮影することで、距離感とピントを合わせるようにします。カメラを水平に持ち、列車の動きに合わせて、「ここだ」という1点でシャッターを切るのです。まるでボールが来たら、それに合わせて目を切らずにバットにボールを当てるように、そしてバットと同じように、振りぬくことも重要です。

「流し撮り」はプロでも良く使うテクニックです。そのため、方法を知ったからといってすぐに出来るというものではありません。目的となる列車が来るまでに、何回も他の列車で練習を重ね、走る行く列車にピントが合うように感覚をつかむようにしましょう。