旅情あふれる鉄道写真を撮るためのポイントって?

鉄道写真は実は様々なジャンルに分類することが出来ます。列車そのものを1枚の写真に収めるパターンをイメージしがちかもしれませんが、まるで風景写真のように列車が風景の一部となるように構図を決めるパターンもあるのです。

鉄道と言えば、旅行の楽しみというのもあるでしょう。とりわけ旅行と言えば、その場所にしかない風景があり、それと鉄道とをコラボレーションさせることで一枚の風景写真に仕上げることが出来ます。

風景写真に鉄道を含める場合は、その場所ならではの旅情を感じさせるような仕上がりにすることが大切です。そのためにはまず自分の足で「これは!」という撮影スポットを見付けだすことがポイントとなります。

例えば、函館本線の函館駅、長崎本線の長崎駅、留萌本線の増毛駅、奥羽本線の青森駅など、周りの風景はそれぞれに異なりますが、どれも終着駅という特徴があります。これ以上先がないという駅はそれだけで旅情を感じるものです。終着駅という独特の雰囲気を醸し出せば、旅情は深まるでしょう。

また、名前も知らないような駅でありながら、例えば駅舎が非常に趣があったり、周囲の風景が素晴らしかったり…こういったポジションも風景を主体にした鉄道写真にはもってこいでしょう。また、旅情というと田舎ばかりを思い浮かべるかもしれませんが、例えば東京駅のようなそれだけで芸術性がある駅舎なども旅情を誘うでしょう。

どんな点で旅情を感じるかは人それぞれです。ただ、非日常の空間がそこにはあり、見る側にそれを伝える…これこそが旅情を誘う鉄道写真と言えるのです。