地元の名物に舌鼓!魅力がギュッと詰まった駅弁あれこれ

鉄道旅行の楽しみといえば、車窓の風景や目的地での観光、さらには旅館でのホッとしたひと時や温泉などが挙げられますが、忘れてはいけないのが駅弁でしょう。

駅弁の歴史は非常に古く、明治18年に東北本線・宇都宮駅でおにぎりが販売されたのが始まりとされています。それから年月は経ち、今でも多くの人に愛されている駅弁は、列車の高速化に伴って、一時期に比べれば売り上げそのものは減少傾向にあるようですが、それでもなお日本国内の主要駅の多くで販売されています。

「駅弁なんて、ご飯に梅干が乗っていて、シャケや卵焼きなどの定番の食材が入っているだけだから、あまり興味がない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、それは大きな間違いで、駅弁を食べれば、その土地の旨いものを食べつくすことが出来る夢の箱ともいえるのです。つまり、駅弁を食べれば、その土地の名物を味わえるのです。

日本国内には多数の駅弁がありますが、その中には全国的に広く知られているものも数多くあります。例えば、北海道の函館本線・森駅の「いかめし」は駅弁の人気ランキングで30年以上も売り上げトップを走り続ける有名な駅弁です。奥羽本線・米沢駅の「牛肉どまん中」、信越本線・横川駅の「峠の釜めし」、鹿児島本線・折尾駅の「かしわめし」、北陸本線・富山駅の「ますのすし」などなど、駅弁をあまり食べたことがない方でも一度は聞いたことがある駅弁ばかりです。

このような駅弁を求めて鉄道旅行をしてみるのも、鉄道の1つの魅力でもあるでしょう。旅行先で歩き回って疲れた身体を癒してくれるのもまた駅弁です。車窓を見ながら、また駅弁のある街を眺めながら地元の食材を頂く…これもまた風情のある駅弁の楽しみ方であるといえるでしょう。