旅情とラグジュアリーな空間を…寝台列車の魅力を紹介!

かつては鉄道の中でも花形であった寝台列車。その車体が濃い青を基調としていることからブルートレインと呼ばれ、日本各地を走り回っていました。しかし、飛行機や新幹線などを利用すればより短時間で移動できるようになり、乗車券や特急券以外にも寝台券が必要とされる寝台列車は徐々に需要がなくなり、今ではごくわずかを残すばかりとなっています。

そんな寝台列車はかつて2段ベットや3段ベットなど睡眠をとるスペースも狭く、あくまでも移動の手段としてビジネスなどにも利用されていましたが、現在ではゆったりと車窓を眺めたり、寝台列車ならではの旅情を楽しんだり、食堂車でディナーのひとときを過ごしたりと、一昔前とは趣が変わっています。目的地までの移動でちょっと贅沢な時間を過ごす…これこそが寝台列車の新たな魅力となっています。

さらに最近では九州をクルーズトレイン「ななつ星」という超豪華な寝台列車が走るようになりました。車内はエレガントそのもので、九州各地を巡りながら、車内の贅沢な空間で宿泊したり、また豪華な旅館に泊まったりと、従来の寝台列車とは一線を画して、クルーズトレインを使った九州一周の贅沢な旅プランとなっています。

寝台列車は目的地まで行くための手段の1つであったものが、今ではラクジュアリーな他では味わうことができない空間で、非日常を時間を過ごすためのものへと変化しています。これからもクルーズトレインタイプの寝台列車が全国でデビューする予定もあるようです。新たな寝台列車の魅力を味わえる機会も増えてきそうです。