速いだけじゃない!新幹線を心ゆくまで楽しむためには…

日本が世界に誇る発明品ともされているのが「新幹線」であり、それは日本鉄道界では花形といえます。1964年10月1日に東京から新大阪を結ぶ東海道新幹線が開業して以降、1975年には山陽新幹線が博多駅まで開業し、その後も東北新幹線、上越新幹線、長野新幹線、九州新幹線と次々に開業し、その路線網をどんどん広げています。

そんな新幹線の魅力は何と言ってもスピードでしょう。今や東北新幹線では時速320キロ運転を行っているほど、スピードは年を追うごとに増しています。新幹線開業当初が時速190キロだったことを考えると、そのスピードは同じ新幹線であっても格段にアップしているのです。

新幹線の魅力はけしてそれだけではありません。非常に速いスピードで駆け抜けているにもかかわらず、車内はけして振動があるわけではなく、座席でゆったりとくつろぐことが出来ます。さらに最近では窓側の座席に電源が備え付けられていたり、東北新幹線などでは「グランクラス」と呼ばれるグリーン車よりもさらにグレードの高い車両が配備されているなど、移動の楽しさ、利便性を追及した造りになっているのです。

もしかしたら「新幹線なんてトンネルばかりだから、大体を寝て過ごしている」という方もいらっしゃるかもしれません。確かに、スピードアップのためには路線を出来るだけ直線的にする必要があるために、どうしてもトンネルは長くなります。しかし、車窓の眺めはどの在来線にも負けないバラエティーの豊富さを持っています。例えば東海道新幹線に限定してみても、東京都内のビル群が見えたかと思えば、静岡県内に入ると北側に富士山を臨むことができ、また浜名湖の景色もまた絶景です。さらに名古屋市内に入り、関が原を抜け、滋賀県を通過すれば、古都・京都。日本の縮図を新幹線の窓から見ることが出来るというのも、新幹線の大きな魅力であるともいえるのです。

これだけ魅力たっぷりの新幹線。それは車両のデザイン性の高さで、見ているものを飽きさせない魅力もあり、実際に乗ってみても快適で心から楽しむことが出来る…そんな味わいが随所にあるのです。